協力医師

松尾 清 (まつお きよし)

松尾清 先生

病院名:松尾形成外科・眼瞼クリニック
診療科:形成外科
住所:静岡県浜松市浜北区西美薗548-1
電話:053-581-1515

ドクターからのメッセージ
先天性眼瞼下垂、後天性眼瞼下垂、眼瞼痙攣、開瞼失効などの眼瞼形成外科が専門です。上眼瞼挙筋、ミュラー筋、前頭筋、上直筋の4つの筋肉を使って、まぶたを開けています。これらの筋肉は、四肢や体幹の骨格筋と異なり、自分の意思でなく反射で収縮しています。どうして(how)まぶたは開くのか?なぜ(why)まぶたを開けるのか?の神経生理学を研究し、それに基づいた手術をしています。眼瞼下垂では、まぶたが開きにくいので、まぶたを開けるための努力をしています。それが脳幹を介して頭痛、肩こり、不眠、不安、ゆううつなどを引き起こしている可能性が高いので、そのような不定愁訴を伴う場合、眼瞼下垂症と呼んでいます。まぶたを開きやすくするだけでなく、さまざまな症状が改善するような手術を志しています。

根本 裕次(ねもと ゆうじ)

根本裕次 先生

病院名:二本松眼科病院
診療科:眼形成外来
住所:東京都江戸川区平井4-10-7
電話:03-3681-1257

 

ドクターからのメッセージ
現在、眼瞼などの病気に対して診療する傍ら、学生や若い研修医などの教育、また、ボーイスカウトの指導者として、子供たちや若者の成長を20年余り見守ってきました。彼らは、決して親や指導者の思い通りには育ちません。自主性を尊重すれば、迷いながら、時には傷つきながらも逞しく成長します。あまり手を出すと、ひ弱になってしまいます。子供は、独立した人格であり、しかも変貌するものなのです。ですから、眼瞼下垂診療においても、可能な限り(たとえ親御さんの意にそぐわない内容であっても)、本人の意思を最大限尊重しようと心がけています。診療方針は、以下の通りです。
・安全性が最優先
・理想は思春期以降本人希望に沿った手術
・乳幼児学童期には視機能などに留意必要時に最小限の手術
・Whitnall靭帯懸垂術

渡辺 克益(わたなべ かつえき)

渡辺克益 先生

病院名:春山記念病院
診療科:形成外科
住所:東京都新宿区百人町1-24-5
電話:03-3363-1661

 

ドクターからのメッセージ
顔面・手足の骨折や外傷を主に、皮膚軟部良性腫瘍や眼瞼下垂などの手術を担当しています。顕微鏡を利用するなど低侵襲でデリケートな手術が得意です。加齢による眼瞼下垂は局所麻酔で行い、眼瞼挙筋腱膜と瞼板との関係の修復を程度に応じて行っています。つまり、簡単に修正できる場合には小さな手術で侵襲を少なくし、十分な開瞼ができるまで修正箇所を増やしていきます。弛緩した皮膚の切除は瞼縁切除と眉毛下部切除とを使い分けており、眉毛下部切除では傷跡が目立たない配慮をしています。手術後の眼瞼形態ではすっきりした二重や自然な眼瞼形態を重視しており、手術中に確認していただいています。一方、眉毛吊り上げ法では、全身麻酔で筋膜移植を行い、開瞼量と眼瞼形態の調整を術後1週間目に患者さんの意見を聞きながら行って、開瞼不足にならないようにしています。勤務先が手術専門病院になり執刀手術が増える一方、手術計画も患者さんの要望に沿いやすくなりましたので、ご相談ください。

野口 昌彦(のぐち まさひこ)

野口昌彦 先生

病院名:長野県立こども病院
診療科:形成外科
住所:長野県安曇野市豊科3100
電話:0263-73-5300
ドクターからのメッセージ
先天性眼瞼下垂の治療に際し、ご両親から良く聞かれるのが「この子の下垂は重症でしょうか?」という質問です。眼瞼下垂の程度を表す一般的な方法としては下垂した瞼が瞳孔や虹彩のどの位置にあるかで重傷度を表す方法があります。

しかし、この重傷度が実際の治療に際しどの程度役だっているのでしょうか?
軽症と判断され成長を待って治療を行うものの、予想に反し左右差が改善しないケースや、重傷度が高いとされながらも視力が良さそうであれば成長を待たれるケースなど経験します。つまり先天性眼瞼下垂症における現在の重傷度判定法は実際の治療には直結していないと考えます。

では、重傷度をどのように評価すればいいのでしょうか? この1つの答えが、眼瞼下垂の原因となった病態と考えます。眼瞼下垂の治療における基本的な手技は多いわけではなく、またそれぞれの治療自体もそれほど複雑なものではありません。しかし、病態を十分把握した上での術式の選択や治療法の組み合わせが大変重要となります。眼瞼下垂という同様の表現形であっても、例えば屈折障害を併発していれば、通常の治療だけでは改善せず、このようなケースは最重症と考えますし、また先に示したような軽傷例と判断され経過観察となったケースにおいても、開瞼における眉毛挙上や下顎挙上といった代償行為が省略されているような場合、十分な治療効果が得られないことも起こります。

先天性眼瞼下垂の治療を巡っては、とかく挙筋前転法と筋膜移植法のどちらの術式を選択するのかといった議論が見受けられますが、個々の病態を理解した上でより有効となる治療法の選択こそが重要と考えます。

最後になりますが、現在私が眼瞼下垂症治療において追い求めていることは、下垂の治療でありながら、如何に上手な閉瞼運動を獲得させるかです。より自然な表情の描出が現在の目標とするところですが、これは技術だけで解決出来る内容ではありません。患児自身の力にも頼らざるを得ない部分であり、患児の成長・発達および獲得といった課程なしには成し得ない到達点と考えています。

 金沢 雄一郎(かなざわ ゆういちろう)

金沢雄一郎 先生

現在診療中の医療施設
深谷赤十字病院 形成外科
おおたけ眼科 上尾医院
静岡厚生病院 形成外科
 

ドクターからのメッセージ
「視機能に異常が無いと言われたから・・・」
成長した患者様や患者家族から、今まで無治療で過ごした訳を聞いたときによく発せられる言葉です。

多感な若い時期にこのハンディキャップを背負い、負った心のキズの大きさは察するに余りあるものがあります。少しでも重荷を減らしてあげたいと願っています。

マブタの治療は患者様により結果がばらつきます。複数回の治療を要することもあります。今日現在でベストと思われる治療を行いますが、将来的には治療法は大なり小なり変遷します。長期の視点を持って一緒に治療に取り組みましょう。

なお、現在は先天性の眼瞼下垂症には大腿筋膜移植(信州大学形成外科の方式に準じて)を行っています。眼瞼挙筋の動きがみられる場合は腱膜固定も考慮されますが、効果が得られない場合は筋膜移植を検討します。

「まぶたをまなぶ」
http://manabuta.jp